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グランドデザイン策定

グランドデザインの位置づけ

ITプロジェクト遂行時のポイントは、目的・範囲を明確にして、それに基づき業務の「あるべき姿」を描き、実現可能なシステムを導入・構築することです。そのためには、プロジェクト初期の段階で、最終形を見据えたグランドデザインを的確に描くことが重要です。

グランドデザインフェーズでは、現状調査・分析から課題抽出・改善方針の検討を行い、業務機能の全体像を「あるべき姿」として描き、検討対象となる 業務範囲を明確にした上で、「実現可能な姿」として求められる業務機能とシステム機能を定義し、実行計画を立案します。


CAN-BEモデルの考え方

グランドデザインでは最終目標である「あるべき姿」とともに、各種制約条件を加味した実現可能なモデル(=狙うべき姿)を描きます。そのうえで、「あるべき姿」到達へ向けた、段階的なロードマップの策定を行います。制約条件を無視したプロジェクト計画・実行は失敗へとつながります。


導入ロードマップの考え方

業務改善とシステム改善の両面のバランスを取り、「狙うべき姿」および「あるべき姿」を段階的に実現します。
業務・システムの改善は大きな「変化」を伴うものであり、着実に進めることで、結果として高い効果が得られます。


グランドデザインの進め方

グラインドデザインは、2つのフェーズに分割して推進します。
ー 業務構想:課題の整理と改善施策をベースとした「あるべき姿」をデザインする
ー システム構想:具体的な業務プロセス、システム機能を定義する


業務構想の進め方とポイント

<進め方>

業務構想の前半では、現状調査・ヒアリングで認識した膨大な個々の課題を整理して重点課題に落とし込みます。
その上で、後半では、重点課題を構造化して重要改善テーマを設定し、それに対する改善施策を策定します。

<ポイント>

社内メンバーだけでは既成概念にとらわれ、既存業務の前提・制約から脱却することが難しいケースが多くみられます。お客様の業界・業種の特性、強み・特徴などを把握したうえで、他社の成功事例などを活用しつつ改善施策を策定することが重要です。


システム構想の進め方とポイント

<進め方>

システム構想では、改善施策を実現する業務機能・業務プロセスを定義し、業務プロセスに対する業務要件とシステム要件を明確にします。

<ポイント>

業務プロセス・業務要件を的確に定義することで初めて、システムが実際の業務ニーズを満たし、期待される機能を正確に提供できるようになります。一方、システム要件の明確化は、後続の導入フェーズの実現性・品質に大きく影響します。当タスクの精度を高めることがプロジェクト成功の上で大きなポイントとなります。